【後編】カナダのホームレス事情ってどうなの?体当たりインタビュー
↓↓前編はこちら↓↓
前回もパンチの強い人達を紹介したのですがまだまだ紹介しきれていない人達がまだまだいるので後編です
何で調査しようと思ったの?
どこでどんな風にインタビューしたの?
というのは前編に書いてあります。
ではいきましょーーーーー!!!
4人目 もうまるで仙人 Ron
自転車を走らせていると
おおっ!!!!ぜひ話を聞いてみたいと思えるような人が
というのもヒゲ。
このヒゲ。
仙人じゃね????
ということで話を聞いていいか申し込むと快く応じてくれた。
1、前職は?
10代の頃はハマグリを取る漁業で生計をたてていたらしい。その後自営業で漁業を
はじめ順調に軌道に乗っていたが突然漁をするのが禁止になったらしい。
2、家族は?
両親と姉がいるそう。
3、どういう経緯でホームレスに?
オタワで生まれた彼は前述したように漁業をしていたが禁漁により職を失った。その後、オンタリオ州、ケベック州、モントリオールと川で魚を釣ったり、漁師の助手をしながら生活、その後賃金が高いという理由でトロントに来て建設現場で力仕事で働く、しかし、歳をとるにつれ継続は難しく、漁業しかやってこなかったため、再就職は難しいらしい。
4、どれぐらい稼いでる?
一日平均して30ドル。良い時で80ドル。悪い時で20ドル。
5、政府からお金は貰ってる?
政府からの援助金は貰えていないらしい。なんでかは分からないと言っていた。
彼の話によるとカナダ政府から生活保護を受ける額は住んでる所があるかないかで違うらしい。
住む所がないと月300ドル、あるともっと高額が貰えるらしい。(1人目の人が800ドル貰っていた)
彼はある日、急に補助金が止められたという
彼からはカナダ政府からの支援体制に関していろいろ聞けた。
住んでいる所がある人が高額でない人が低額と聞いて、普通逆じゃない?と感じた。
彼はかなり政府に対して不満を持っていて、最低限の消費税(カナダは13%)は払っているのだから少しは援助を受けさせて欲しいと語っていた。
そんな彼もソーシャルワーカーに相談には言っているらしい。
「ソーシャルワーカーに無料で相談できる時点で援助うけてるじゃん」
と思ったことは内緒にしておこう。
5人目 意外な前職!? Jeff
ダウンタウンの真ん中で自転車を漕いでいると
こんな看板が
正直かなり顔が怖くて話を聞くのが一番怖かった。
「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」
そう僕の中のシンジくんが叫んだ。
僕「あの、すいません。話を聞きたいんですが、、、」
Jeff「ああ、いいよ。(こっちは見ない)」
ということで何とか話は聞けた。
Jeff 42歳
1、前職は?
なんと超顔が怖い彼の前職は幼稚園の先生!意外だ、、、
2、家族は?
いないらしい。
3、どういう経緯でホームレスに?
幼稚園の先生をしていた彼、生徒の親からや同僚教師からの多大なプレッシャーの中、生活していた、そんな時母の死が重なる、ついに壊れる。(本人はbreak downと表現していた。)ドラッグにも手を染めホームレスに。
4、どれぐらい稼いでる?
毎日20~100ドル程度らしい。
5、政府からお金は貰ってる?
毎月350ドル貰っているとのこと。どこか住むところはあるのかと聞くと住むところはなくストリートで寝泊りしているとのこと。
あんなに顔が怖い彼も幼稚園の先生だったなんてすごい意外だった。
カナダにもモンスターペアレントみたいなのってあるのかなとふと感じた。
そんな彼に何かお礼がしたいから飲み物でも奢らせてくださいと言うと
足早に目の前のセブンに入っていきカフェオレを注文。
「あ、会計はこいつだから。」と指をさされる。
おいおい。
なんだかカツアゲされた気分だぜ。
6人目 将来は大富豪? Vijay Gorowale(偽名かも)
6人目はVijayと名乗る人物。
名前を聞いたらだいぶ渋られて嫌々スペルを教えてくれたけど偽名かもしれない。
まあ、そんなことより大事なのは中身。
1、前職は?
デザイナーをやっていたとのこと。デザイングリーンハウスと呼ばれる環境に考慮した家やプラントの設計などをしていたそう。
2、家族は?
3、どういう経緯でホームレスに?
自分は前職を気に入っていたが、ある日上司に突然辞職を促される。
unemployment insuranceと呼ばれる所謂、失業保険に入っており政府から仕事をもらい生活しているそう。
4、どれぐらい稼いでる?
教えたくないと言われてしまった。
5、政府からお金は貰ってる?
政府からは毎月1200~1500ドル。お金のみ貰っているとのこと。
そんな厳しい生活の中でも彼は夢を持ち続け、最近デザインのビジネスを始めたと
嬉しそうに語ってくれた。
君はどこから来たの?と聞かれ、日本人と答えると
「ああ、日本ならケンゾータンゲの国だね。」
と言われ
ケンゾー????タンゲ???
正直タンゲと聞いても丹下段平しか思いつかない。
しかしどうやら違うらしい。
ケンゾータンゲというのは丹下健三さんという超有名建築家を指し、日本のみならず世界的に有名で「世界のタンゲ」と称されるぐらいなのだ。
いやはや恐れ入った。
というか日本人として恥ずかしかった。
丹下健三の凄さを嬉しそうに語る彼。
建築やデザインへの情熱は計り知れない。
彼の夢と情熱は燃え尽きて真っ白な灰にならないよう
ただただ祈るばかりである。