【実写版ルパン三世!?】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンに考えさせられる嘘の人生
「Catch me if you can.
(捕まえられるものなら捕まえてみろ)」
実にセンセーショナルなタイトルで2002年公開されたクライム映画が本作だ。
顔ぶれだけ見ても豪華な映画なのが分かるが、この映画、俳優陣の演技、演出もさることながら2時間21分、まったく飽きさせない。
あらすじ/解説
高校生のフランク・W・アバグネイルは尊敬する父が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。そして、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れるのだった。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティは、徐々に犯人に迫っていくのだったが…。
(出典元:解説・あらすじ - キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン - 作品 - Yahoo!映画)
疑いたくなるが実話だということ
まず冒頭で真っ先に書かれるのはこれは実話であるということ。
コメディーショーのようなテレビ番組のインタビュー場面から始まる。
ここで本作の主人公 フランク・W・アバグネイルというのが一体どんな人物なのか一通りの解説が語られる。
なので視聴者はすんなりと、この主人公の物語に目と耳を集中できる。
驚くべきことにフランクはパイロット・医者・弁護士など約8つの職種を転々とし、当時の銀行小切手を偽造し大金を稼ぎ出した天才詐欺師。
この役をレオナルド・ディカプリオが演じるのだが実に痺れる!
男の私でも惚れてしまいそうなほどかっこいい!
かっこいいヒール役というのは真にかっこよく魅力的だ。
実写版 ルパン三世?
さてこの話がどんな話なのか、いかに詐欺のやり口が凄いか、実話とは思えない演出など、これらに関するレビューはネットを漁ればゴロゴロとあるだろう。なのでそちらを見てほしい。
私がここで語りたいのはこの話から読み取れるメッセージ。
友情や信頼というのは金銭や損得勘定で測れないものだということ。
さてこの映画を見始めると日本人なら頭に浮かぶアニメがある。
ルパン三世だ。
ルパン三世と銭形のとっつぁん。
フランク・W・アバグネイルとカール・ハンラティ
お互い悪党と警官であるが、そこには何か不思議な信頼感が生まれている。
両者の共通点はお互いを尊敬している点であり、認め合っている部分。
ルパン三世の場合は、お互いの正義を尊敬している。
本作の場合はお互いの欠けた部分をお互いを補い認め合っている。
そんなアニメや漫画のような友情に胸を打たれる。
嘘に生きる人生とは
作中の中でフランクが自分の招いた人生に苦しめられる部分が多々出てくる。
彼は一体どんな人物だったのか。
嘘にまみれた鎧を剥がしていくと出てくるのは家族の愛を求めた青年だ。
作中で役職や学歴、給料まで嘘で塗り固めていたが嘘ではないものが2つ出てくる。
それは
家族への愛情
カールとの友情
の2つだ。
フランクは必要に家族に接触し、多くのプレゼントを渡している。大金があっても買えない、父と母との平穏な暮らしの日々。
いくら嘘を並べ華々しい役職を手に入れても取り戻せないことにフランクは苦悩する。
また、家族へも打ち明けらなかった本当の自分を気付いてくれた唯一の友人がFBIのカールだ。
詐欺師と警官(FBI)という間でありながらフランクの方からカールに接触してしまう。
みなさんも経験はないだろうか?
はじめは軽いつもりでついてしまった嘘がまるで風船のように膨らみ始め、自分で割れない大きさにまでなっていた時には、引くにも引けず苦しい思いをしたことが。
そんな中で如何に助けらるか。
「嘘なのは分かっている。もう嘘をつく必要はないのだよ。」と正直に伝えてくれる友人の存在が。
彼、フランクは、大金も役職も手に入れ周り、周りの尊敬の眼差しも巧みな嘘で手に入れた。
しかし、ふと気付くと自分の手の中には最も欲しいものがないと気付き苦悩する。
果たしてフランクはどのような人生を歩むのか。
家族の愛は手に入るのか。
親友のカールとの友情までも嘘にしてしまうのか。
ぜひ、見て確かめてみてください。
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