それ知ってて口に入れてる?

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大学生が学びながら食と産業を結ぶ情報発信。身近なものからそうじゃないものまで、、、を書く予定の雑記

【羊たちの沈黙】社会の中で沈黙している羊は私たちなのか

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羊たちの沈黙

 

 

このタイトルを聞いたことある人は少なくないはずであろう

 

アンソニー・ホプキンス演じるハンニバル・レクターという

名悪役が生まれた。

 

 

怪奇的でサイコなレクター博士は未知数だ。

それが故に恐ろしい

 

見た目は普通のおじさん。

 

プロファイルに優れ不敵な笑みを浮かべているが本当に「人喰いレクター」なのか?

みんな少しビビり過ぎなんじゃないの?っと感じてしまったが

映画を見進めるにつれ

 

 

 

 

 

 

なるほど。

 

 

 

これほどまでに未知数で

底が図り知れない悪役っていたか?っと

思ってしまうほどに恐ろしい

 

 

しかし、不思議なことに(私は?)敵意を

抱くことができなかった

FBIの女捜査官のクラリスと打ち解けていく過程を見て

普段、人間扱いされていないレクター博士に同情というか不思議な絆を感じた。

 

 

もしかしたら、これすらもレクター博士のプロファイルの力なのかもしれない・・・

 

 

あらすじ/解説

 

若い女性を殺害しその皮を剥ぐという猟奇事件が続発。捜査に行きづまったFBIは、元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターに示唆を受けようとする。訓練生ながらその任に選ばれたクラリスは獄中のレクターに接触する。レクターはクラリスが、自分の過去を話すという条件付きで、事件究明に協力するが……。トマス・ハリスの同名ベストセラーを完全映画化したサイコ・スリラー。アカデミー賞の作品・監督・主演女優・主演男優賞といった主要部門を独占。

 

(引用元:解説・あらすじ - 羊たちの沈黙 - 作品 - Yahoo!映画)

 

 

羊たちの沈黙というタイトル

 

本作は名作で、ひとたびインターネットで作品名を入れて検索すれば

数々のレビューや解説が上がっている。

 

作品に関する詳細な解説は是非ともそちらを見て欲しい。

本作は謎が散りばめられ考察や様々な思考をする余地が存分にある。

 

 

芸術はその人その人が好きなように受け取ればいいし、

それぞれの結末や、その後のストーリー展開の想像・妄想など

各個人でやるのが面白いと私は思う。

 

 

しかし、私が一つ気になったのはタイトルだ。

 

「the silence of the lambs(羊たちの沈黙)」

 

どうも奇妙なタイトルであるなと思っていた。

個人的に、このパッケージが凄く好きなのだが、ここにも羊は登場しない。

 

 

そこで劇中に羊にまつわる話が登場するのだが

それは本作の主人公、ジョディ・フォスター演じるクラリスの過去だ。

 

 

クラリスは幼少期、両親を失った彼女は

おじさんが経営する羊牧場で育つ。

 

しかし、ある日牧場からの脱走を試みる

 

それは朝に変な叫び声を聞き、目を覚ます。

その声は牧場の羊の一匹がおじさんによって殺傷されていた、その羊の叫び声だった。

 

恐ろしくなったクラリス

羊を逃がすべくゲージを開放し、羊を放とうとする。

 

 

 

しかし、羊は逃げないのだ。

ゲージの中で、不思議そうにこっちを見るだけで逃げ出さない。

 

そこでクラリスはせめて一匹だけでも、と一匹の羊を抱えて逃げ出す。

脱走の途中で見つかり、そこからは施設で育つこととなるが、

その日の光景や叫び声が時々、夢に出てくることに彼女は苦しめられる。

 

 

 

 

本作ではバッファロー・ビルという連続殺人犯を追う物語だが、

どうであろうか。

 

 

バッファロー・ビルの正体が分からず、一人、また一人と殺されていく中

何も太刀打ちできず、唯一のカギはレクター博士だ。

 

 

この状況は

ゲージの中で何が起きているのか分からず

ただ殺されるまで沈黙している羊たちと

同じではないであろうか?

 

 

私たちは自力では決してゲージから出ることはできず、

ただ、殺されていくのを待っていくしかない。

 

監獄で一見、囚われの身に見えるレクター博士だが、

彼やバッファロー・ビルだけがこのゲージの外でまさに

次の獲物をじっくり見極めているのではないだろうか。

 

 

そんな中

そんな物語の中で、唯一クラリスだけが、

このゲージから出してっとレクター博士

近づいていく。

 

 

クラリスだけが、レクターと

人間対人間として向き合い、ゲージから這い出ようと

必死に手を伸ばしていたように思える

 

 

 

その結果、最後には一矢報いる

社会というゲージの中で、数多くの人間が沈黙している中、彼女だけが沈黙しなかったのだ

 

 

ゲージのような社会だからこそ働くのも時に苦しい 

3syoku.hatenablog.jp

 

 

嘘で社会は渡っていけるの?

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