それ知ってて口に入れてる?

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大学生が学びながら食と産業を結ぶ情報発信。身近なものからそうじゃないものまで、、、を書く予定の雑記

【愛するってどういうこと?】母なる証明

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コロナウイルスの話で世間が持ち切りになる少し前。

ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」 がアジア作品でアカデミー賞

作品賞を受賞するのは史上初の快挙を成し遂げた。

 

 

 

善は急げっとはよく言ったもので

近々見よう。見よう。っと思っていたら、外出自粛で呑気に映画館なんて行っている

場合じゃなくなってしまった。

 

 

それでは、っとポン・ジュノ監督作品

母なる証明を見てみようっと思った。

 

 

実は去年の年末、韓国映画を何本か見たのだが

役者人の演技力の高さ、そして優れた演出に飲み込まれてしまった。

 

名映画は心に何か残る。

これは言葉や国籍、人種など関係ないのだ、それが今回のアカデミー賞

少しでも証明されたように感じた。

 

 

あらすじ/解説

 

殺人の追憶」「グエムル/漢江の怪物」のポン・ジュノ監督が手がけた3年ぶりの長編。国民的人気女優のキム・ヘジャ、5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を熱演する。貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。

(引用元:母なる証明 : 作品情報 - 映画.com)

圧倒的ヒューマンミステリー

物語の大枠は女子高生の殺害が捕まったトジュン。

そして、その無実を疑わない母が自ら事件解決、そして愛する息子の無罪を

証明する為に動き出す。っという話である

 

 

正直、最初はあまり進まなかった。

というのも、上記のストーリーからも。あるあるというか

お涙頂戴、みたいな話でしょ?っとしか思ってなかった。

 

 

 

しかし、どうであろう。

物語が進むにつれ、その圧倒的なミステリーの仕掛けに引き込まれていく。

 

 

人間のむき出しの

性欲・暴力・疑心、人間の汚い面がどんどんと溢れ出す。

 

 

愛するとは何か?愛とは何か?

 

今作で注目したいのはだ。

 

 

 

愛とは何であろう。

 

 

今作の母は息子に対し無償の愛を捧げている

いつも気になり、トジュンが刑務所に入れられた時には

貧乏ながらも有名な弁護士の先生を接待しっと

 

 

これは美しいだろうか?

上記の文面だけ見ればそう感じるかもしれない

 

 

しかし、作品を見ていただけばよく分かると思うが

剥き出しなのだ、愛情が

 

この母の持つ愛情は剥き出しが故に

時に人を狂わせる。

 

トジュンが5歳の時に農薬を食べさせ心中しようとした話が劇中で

語られるが、その話をトジュンからされた母は狂ったように叫びだす。

 

 

愛するとは何だろう。

人間を盲目にさせてしまうのだろうか。

 

「私は愛しているのだから、この人を想っているのだから」

そんな枕言葉がつき、殺すことや痛めつけることも正当化しようとしてしまう

 

 

まさに刃物のように深く突き刺さってしまう。

 

 

タイトルの母なる証明

 

本作、元々の韓国語のタイトルは마더である。

これは母を意味し、英語でもMotherである。

 

日本語のタイトルだけ、母なる証明と訳されているのだが、

そもそも母なる証明とは何であろう?

 

 

血がつながっていたら?

自分を産んでくれたら?

 

 

一体、何が母ということを証明するのだろうか

 

 

 

愛か?

 

 

 

自分を顧みないほどの愛か

殺してしまうほどの愛か

 

 

それが、母だと証明するものなのだろうか

この永遠の命題は誰にも証明できないのかもしれない。

 

 

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