【先入観?】博士と彼女のセオリーから障害者を考える
「車椅子の物理学者」として知られ21歳の時、ALS(筋委縮性側索硬化症)と診断され余命2年と宣告されたが、それから55年の歳月を研究に捧げた。
日本では2015年に公開された本作。
監督 ジェームズ・マーシュ
出演 エディ・レッドメイン
エディ・レッドメインの演技が迫真である!!
障害を持つ主人公を演じるだけでも難しいのに、表情の作り方、喋り方、声の出し方、全てに置いて違和感を感じさせない。
そして健常者からALSを診断され障害者になっていく主人公の心情の揺れ動きを表情が物語る。
あらすじ/解説
車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた人間ドラマ。将来を嘱望されながらも若くして難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した彼が、妻ジェーンの献身的な支えを得て、一緒に数々の困難に立ち向かっていくさまをつづる。監督は、第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作『マン・オン・ワイヤー』などのジェームズ・マーシュ。ホーキング役に『レ・ミゼラブル』などのエディ・レッドメイン、妻ジェーンを『あなたとのキスまでの距離』などのフェリシティ・ジョーンズが演じる。
天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちる。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。
(出典元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/350923/)
ラブストーリー?
表紙の画像、配役、タイトルからして本作はラブストーリーであるように感じる。
その通りである。
本作の大黒柱には、ALSを診断され絶望の淵に立つスティーブン・ホーキングに寄り添い支えたジェーンとの話が大半を占める。
常に献身的に尽くすジェーンの姿はとても印象的で、心のどこかで応援してしまう自分がいるしラブストーリーとしてこんなに分かり易く優れた題材はないであろう。
障害者について考えてみる
先に述べたように本作はラブストーリーなのだが、障害者というものについて考えたい。
障害者=社会的な弱者
どこか私達の頭の中にはこんな要らない図式がないであろうか?
障害を持つ方は確かに人の助けを多くの場面で必要とするかもしれない(実際は自立して1人でテキパキやってしまう人が多くいるが)
しかし、人の助けが必要なのは健常者も同じであるが、どこかステレオタイプに上記のイメージを持っているかもしれない。
しかし驚くことなかれスティーブン・ホーキング博士はこんなイメージ覆してくる。
ではどのようにか。
彼は非常にモテる。
え、そんなこと?と思ったかもしれないが、
モテるというのは男女問わず。
それは人としての魅力に優れているということである。
彼は非常に卓越した頭脳の持ち主でありながら常にユーモアを忘れない。
そして、常に前を向いていたからこそ、余命2年という残酷な宣告にも打ち勝てたのだと私は思う。
障害者/健常者という括りの前に「人間」として大切なものは何か考えるきっかけを与えてくれる一本である。
ホームレスのストーリーも面白い!
若き日のレオナルド・ディカプリオに痺れる